2021年11月11日に「永遠の祈り」を終えることができました。
心より感謝申し上げます。

​その時の様子を無料にて、40分のダイジェスト版として見ることができます。   ご覧ください。

祈りの旅

​ふくしん夢の音楽堂
 

​南相馬 小高 同慶寺
 

​永遠の祈り 報告

2021年11月11日

「永遠の祈り」コンサートツアー、広島から福島へ、たくさんの方々の祈りの時間となりました。
 
音楽とアートを通して平和への願いを届ける、その意思に心を寄せてくれた参加者のみなさんとの濃い時間を過ごしました。
思い起こせば「ハプニングの授業」のように、思いもかけない偶然が次々と起きた数日間でした。

 

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ふくしん夢の音楽堂(福島市)

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​広島からのメッセージ鯉のぼり、旅する龍、坂口ススムさんの絵画、広島市•長崎市市長のメッセージ、起き上がり小法師

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開催場所は福島市にある「ふくしん夢の音楽堂」。
福島の作曲家、古関裕而記念館の隣に建てられています。

名前の通り、夢の音楽堂です。会場となる大ホールの素晴らしさには目を奪われました。

ステージ二階の中央には大きなパイプオルガンが、壁全面は青いタイルに覆われていて、小さな音も響き渡る奥行きのある空間に客席が並んでいます。

設営の段階から奇跡の連続でした。直前に、この日のためかと思わせるような大型の絵画にぴったりの新しい照明設備が整えられ、当日に予算の都合がついてオンライン配信が決まり、予期せぬことも相まってステージが彩られていきます。

リハーサル中も演出がどんどん変化していきました。

美しい環境が美しいものを創造する能力を引き出し、偶然の連続がみんなの意識を集中させていったのかもしれません。

 

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​司会:半田真二 主催者代表:中川圭子 コルスンスキー•セルギー(駐在ウクライナ特命全権大使)様 福島市副市長 紺野喜代志様 

まずは冒頭に代表挨拶から始まり、ウクライナ大使、福島市副市長のご挨拶を頂き、
第一部のコンサートは成田達輝さんの被曝バイオリンの音色からはじまりました。
柔らかい音の音色がホールに響きます。
コロンさんのソプラノの歌声、碓井さんのピアノの音色とバンドーラでのカテリーナさんの演奏、また、地元の演奏家の渡辺さんと林さんの演奏、そして語りを通してそれぞれの演奏家の方々の思いと響がホールを包みました。



 

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​成田達輝(被爆バイオリン) コロンえりか(ソプラノ)碓井俊樹(ピアノ) カテリーナ(バンドウーラと歌) 渡辺裕美子(ソプラノ)林久見(ピアノ)

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そして第二部。
大鼓、ピアノ、現代舞踊、ソプラノのコラボレーションでレクイエムからカッチーニのアヴェ・マリアを演じた舞台は、目が潤むほどの物悲しき美しさでした。音楽と舞、ステージ中央の大きな絵画がひとつとなり、一本の作品を見ているかのような演目でした。福島の人々の心にはどう響いたでしょう。
こちらのサイトから当日のコンサートをyoutubeで見られます。



 

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​大倉正之助(大鼓) 高橋全(ピアノ) 那須シズノ(舞) 中川詩歩(ソプラノ)

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今回のコンサートは広島から福島へ、そして被曝した長崎、チェルノブイリとつながることもキーワードでした。

12日、福島第一原発の影響で今も避難区域となっている浪江、南相馬の地域をガイドの今野寿美雄さんに案内してもらいました。

浪江の避難区域を走る中、解体されゆく築100年以上の立派なお屋敷の前で車を止めました。ちょうど家主さんが家を見に来ているところでした。

「今解体すれば国の予算で解体してもらえる。後になると自費解体となってしまう。
解体した家の処理は放射性物質扱いとなるため個人では到底対処できない。」そう言っていました。

町のお神楽をここからはじめるという由緒ある立派な日本家屋、解体されてしまうのが忍びない建築です。

「これから通過するところは車の窓を開けないでください。」
ガイドの今野さんが携帯電話で各車(全6台で移動)に連絡をしながら避難区域を通り抜けました。

途中、道の横にあったモニタリングポストの数値は2.97マイクロシーベルトと表示していました。
このモニタリングポストのまわりは除染されているのだと言います。
除染したエリアの数値で約3マイクロシーベルト、離れたところはもっと高い放射線量です。その付近では数名の作業員さんが仕事をしていました。

大平山霊園から見下ろせる請戸の海岸で祈りの時間を持ちました。

海の東側には解体した家屋の焼却施設と灰の貯蔵地が見えます。その並びには水産物の加工所が、そしてその延長線上に福島第一原発がありました。

広い砂浜まで降りてみました。サーフィンができそうないい波が押し寄せています。
海の水は綺麗に見えますが、隣には原子力発電所が見えています。

原発が稼働していた時にはなかったという砂浜、原発が止まり潮の流れが変わったことにより、かつての砂が戻ってきて砂浜ができたそうです。

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浪江の海岸でのお祈り 

午後には南相馬市小高にある同慶寺にて「祈りのコンサート 」を開催しました。

お堂の中は檀家さんはじめ予定を超えるたくさんの方々でいっぱいです。 こうしてお寺にたくさんの人が集まるのは2年ぶりだそうです。

お堂には泥の中から奇跡的に助けられた「奇跡のピアノ」がこの日のために運び込まれていました。自衛隊と楽器店、地域の方々でこのピアノを蘇らせたのだそうです。

ピアニストの高橋全さんが最初の一音を奏でる瞬間はまるでスローモションのように見えました。

初めて向き合う東日本大震災を生き延びたピアノに触れるその一手、リハーサルのない中での演奏は一音入魂、静まり返った堂内に美しい旋律が響き渡りました。

ご本尊様の御前で広島をはじめ、各地から集まった祈り人たちとの交流がなされました。点と点が線になり、天と地が繋がったかのような奇跡の話がなされました。

ここでもまた偶然の話が出てきます。同慶寺は相馬家代々の菩提寺であり、現在相馬家末裔の方は広島にお住まいなのだそうです。そしてここにも樹齢1000年を超える銀杏の古木がありました。


 

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南相馬 小高 同慶寺での奉納コンサート
 

すべての出来事は偶然のように必然と起こる、それを目の前で体験し続けた音楽とアートの世界は、福島の現実という演目で幕を下ろしました。そしてこの「ハプニングの授業」は、susumuさんの「perfect happening!」の言葉で締めくくられました。 

 

足を運ばなければわからない現実があります。

今回の「永遠の祈り」を通して、心に深く刻みつけられました。それは悲しさや負の念ではなく、現社会を変えようとする未来への使命感に溢れている人たちの思いです。

 

わたしたちの知らないところでも、たくさんの偶然が起きていたみたいです。

世界を変えるにはまず自分が変わることから。
これからじわじわと変化の波が押し寄せていくことと思います。

 

沢山の方々に支えられこの度の「永遠の祈り」を無事終えることができました。

​心より感謝申し上げます。 心からの感謝を込めて...

 

*月とカヌー(http://hacarame.com/koyomi/index.html)から引用させていただきました。

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